ロボットケーブルにおける燃焼試験について

ケーブルに電気が流れている様子

一般に電線・ケーブルには火災に対する安全性の評価が必要です。

ロボットケーブルにも、燃えにくさを示す「難燃特性(難燃性)」を測定するための試験があります。

それが「燃焼試験」です。

ロボットケーブルにおける燃焼試験とは

ロボットケーブルの燃焼試験は、世界の学会や団体によって国内外のさまざまな安全規格に適応するように設計されています。

製品を国内で流通させる場合も海外への輸出を考えている場合にも、それぞれの安全規格に適応している燃焼試験をクリアする必要があります。

燃焼試験に関係する安全規格

燃焼試験に適応する安全規格には、下記のようなものがあります。

JIS 規格

日本工業標準調査会が定める規格です。

たとえば「JIS C 3005」はゴム・プラスチック絶縁電線試験方法、「JIS C 3521」は通信ケーブル用難燃シース燃焼性試験方法となっています。

CSA 規格

CSA規格はカナダ規格協会(Canadian Standards Association)が策定する電気製品や機械などに対する安全規格。

「CSA C22.2」シリーズは電気安全関係の規格のひとつです。

UL 規格

アメリカ保険業者安全試験所(Underwriters Laboratories Inc.)による製品安全規格です。

電線の試験方法は「UL 2556」に記載されています。

CCC認証

中華人民共和国の「中国強制認証(通称:CCC認証)」です。

火災が起きる想定での電気および光ファイバーケーブルの試験手順は「GB/T 18380.12」に定められています。

※規格には他にも電気用品安全法やCEなどがあります。

具体的な燃焼試験方法

太陽ケーブルテックでは下記のような燃焼試験を行っています。

難燃水平試験

(適応安全規格:JIS C 3005 4.26.2 b)傾斜試験)

試料:約300 mmの長さの完成品

  • 試料を水平に支持します。
  • 還元炎の先端を試料の中央下部に30秒以内で着火するまで当てます。
  • 炎を取り去ったあと、試料の燃焼の程度を調べます。

難燃60°傾斜試験

(適応安全規格:JIS C 3005)

試料:約300 mmの長さの完成品

  • 試料を水平に対して60°に傾けて支持します。
  • 還元炎の先端を試料の下部から20 mmの箇所に30秒以内で着火するまで当てます。
  • 炎を取り去ったあと、試料の燃焼の程度を調べます。

垂直トレイ燃焼試験

(適応安全規格:UL 1685、JIS C 3521)

試料:完成品数本

  • 垂直トレイの上に、ケーブル外径の2分の1の間隔で150 mm幅となるような本数分をトレイ中央部に固定します。
  • リボンバーナーで20分間燃焼させます。
  • ケーブル上端まで延焼しないことを確認します。

※上記で紹介しているのは一部の燃焼試験です。

おわりに

燃焼試験の内容を理解するには、各国の安全規格を事前に学んでおく必要があります。

環境の安全性や適用すべき規格を踏まえ、適切なロボットケーブルを選びましょう。