ロボットケーブルの使用条件について

ケーブルとコネクター

産業用ロボットは一定の動作を繰り返すため、通常のケーブルよりも耐屈曲性や耐捻回性に優れた「ロボットケーブル」が使用されます。ここでは、ロボットケーブルの使用条件と配線方法についてご紹介します。

ロボットケーブルとは?ロボットケーブルの使用条件

ロボットケーブルとは、産業用ロボットや工作用機械に使用されるケーブルの総称です。これらの可動部に使用されるケーブルには、衝撃や負荷が繰り返しかかることが想定されます。また、使用環境によっては油、薬品、ノイズ、熱、寒さなど、ケーブルの通信品質や耐久性を下げる要素も少なくありません。

ロボットケーブルはこうした場面での使用に対応するため、耐屈曲性、耐捻回性、耐油性、耐薬品性、耐熱性・耐寒性、難燃性、耐ノイズ性といった使用条件があり、これら条件をクリアする素材が使用されています。

ロボットケーブルは、撚線の導体、架橋ポリエチレンに代表される絶縁体、耐油性ビニールなどのシースで構成されている製品が一般的です。また、製品としてリリースされるまでには、機械的試験が何度も実施されます。

ロボットケーブルの配線方法

配線方法を間違うとケーブルの寿命を縮めてしまいます。また、動作をスムーズにするためにも適切な配線を行うことは重要です。以下でロボットケーブルの配線のポイントをご紹介します。

ケーブル長は適切な長さに調整

余分なケーブル長があると、可動時にたるみが生まれます。使用する部分に応じて、ケーブル長を適切な長さに調整してください。

曲げ半径は可能な限り大きく

曲げによるストレスを軽減するため、曲げ半径を可能な限り大きくしてください。メーカーや製品によって推奨される曲げ半径が異なるため、仕様書を確認するようにしましょう。

ケーブルの結束に注意

結束バンドなどを用いてケーブルの結束を行うときは、ケーブルに負担を与える位置での結束は控えましょう。また、きつく固定しすぎないように注意してください。

ケーブルベア内のケーブル占有率は30%以下が理想

ベア内がケーブルで占有されている状況は好ましくありません。占有率30%以下が理想です。

ケーブルベア内は横一列配線

ベア内ではケーブルの多段積みをせず、横一列に配線してください。

おわりに

可動部に使用するロボットケーブルは、同じ動作の繰り返しによるストレスや厳しい設置環境を想定して設計されているため、通常のケーブルのように簡単に断線してしまうことはありません。しかし、使用するケーブルは同じでも、配線方法によっては寿命を縮めてしまうことがあります。ロボットケーブルを配線する際は、今回ご紹介した内容をぜひ参考にしてください。