2018.10.31規格関連

UL,CSA規格について

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米国(地図)とビジネスマン日本ではJIS(日本工業規格)やPSE(電気用品安全法)といった規格が代表的ですが、海外の国々にも独自の規格が存在しており、製品輸出の際にはそれらの規格を確認することが重要です。

今回は、北米において取得が必須とされる、ULと CSAの2つの規格の概要についてご紹介します。

 

UL規格について

UL規格は、アメリカ保険業者安全試験所「UL(Underwriters Laboratories Inc.)」が策定する、電気製品、材料、部品に関する認証規格です。ULは1893年にシカゴの博覧会で起きた大火災をきっかけに発足しました。取得は任意ですが、実際にはアメリカの多くの電気製品がUL認証を取得しているため、アメリカに製品を輸出する場合は取得が必須です。

UL規格は発火や感電といった危険性を有する電気製品の排除を目的としています。製品は、国家認証試験機関「NRTL(National Recognized Testing Laboratories)」によって厳正に審査されます。

アメリカでの一般的な安全基準であり、同時に世界的にも認知度の高い安全基準です。

規格は大きく6つに分けられており、「電機部門」「火災予防部門」「盗難防止・警報部門」「暖房・空調・冷却部門」「傷害・科学災害部門」「船舶部門」となっています。

アメリカ市場においてUL規格を取得していることが、安全の証明であり、一般ユーザーや製造メーカーへの大きなアピールになります。

 

CSA規格について

CSA規格は、カナダ規格協会「CSA(Canadian Standards Association)」が策定する認証規格です。CSAは1919年に発足して以降、カナダの電気製品・医療機器などを対象とした認証業務を行っています。

CSA自体は政府と無関係の組織ですが、各州は電気製品の安全基準としてCSAの取得を義務付けています。したがって、CSAはカナダにおける事実上の国家規格であり、CSAを取得していることは、カナダでの電気安全性をクリアしている証明になります。

CSA規格認証を受けると、「CERTIFIED EQUIPMENT」と呼ばれるマークが完成品や部品などに貼り付けられます。

部品に対する条件付き承認もあり、その場合は、「Component Acceptance」と呼ばれるマークが貼り付けられます。

UL規格とCSA規格の関係

国ごとに異なる規格の認証を受けることは、企業の負担となります。そこで、互いの規格を調和させようという、相互認証協定「MRA(Mutual Recognition Agreement)」の動きが世界的に見られるようになりました。

現在、アメリカとカナダはMRAを締結し、UL規格とCSA規格の相互認証が可能です。ULによってCSA規格の認証を取得した場合はcULマークが付与されます。一方、CSAによってUL規格の適合を認められた場合は、CSA NRTLマークが付与されます。

従って、CSA規格の認証が無くてもcULを取得していれば、カナダにおいてCSAを取得していることと同様の扱いとなります。

UL 2種類の認証

UL規格は大きく2種類の認証に分けることができます。

 

・レコグニション(Recognition):

機器を構成する部品に対する認証です。

こちらが貼り付けられている製品はULが発行する『イエローブック』という書籍に記載されるため、UL認定済みの部品を調べたい場合は、そちらを参照するとよいでしょう。

 

・リスティング(Listing):

完成品に対する認証です。

レコグニションは部品、リスティングは完成品と区別して覚えておきましょう。

ただし、電源ケーブルのような単体で一般販売される部品・付属品などはリスティング認証が貼り付けられます。

 

上記2種類は、ULのマークが異なります。

アメリカにおいてレコグニション認証を受けた場合はカナダでもレコグニション認証となり、アメリカにおいてリスティング認証を受けた場合はカナダでもリスティング認証となります。

 

このうちリスティング認証のケーブルはNFPAで定められています。

NFPAが定める規格

NFPA(National Fire Protection Association:米国防火協会)は、防火に関する基準の制定などを行うアメリカの非営利組織です。

NFPAが定める規約は、アメリカに広く知られています。

NFPAが定める規格のうち、ケーブルに関してはNFPA70(NEC)とNFPA79があります。

 

・NFPA70(NEC)

NFPA 70は別名を「NEC(National Electrical Code、米国電気工事基準)」といいます。NFPA70(NEC)は電気工事に関する事項、すなわち様々な環境下でケーブルを布設する上での取り決めをまとめたものです。

NFPA70(NEC)は、電気製品の使用に際して人命や財産に危害が及ばないよう保護することが目的です。

ケーブルに対しても、用途・使用場所・配線方法等の使用条件に合わせて使用するための規定があります。

規格は3年ごとに改正されています。

 

・NFPA79

NFPA79は「Electrical Standard for Industrial Machinery」ともいわれます。

NFPA79の主な目的はNFPA70(NEC)と同様に、電気製品を使用する際に危害が人命や財産に及ばないようにすることです。

NFPA70(NEC)との違いは適応範囲にあり、NFPA79は、より複雑で特殊な電気配線が必要となる産業機械に適応しています。

こちらは3~5年の期間で規格が改正されています。

 

おわりに

今回は、ULとCSA、NFPA70(NEC)、NFPA79という規格についてご紹介しました。

取得規格は製品の販売機会を左右する重要な要素です。海外展開を視野に入れている場合、対象国の規格に注意する必要があります。アメリカ、カナダへの展開を検討している場合は、UL、CSAの適応品を選ぶことをおすすめします。

また、規格の内容は定期的に見直されるので、最新情報をチェックするようにしましょう。

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