2018.12.20技術資料関連

ロボットケーブルの規格について

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工業製品を輸出する際に意識しなければならないのが、輸出先の安全性規格です。当然ながら、産業用機械に使用されているロボットケーブルも現地の規格への適合が求められます。今回は、工業製品に関する各国の代表的な規格をご紹介します。

 

ロボットケーブルの規格(北米)

北米では、国で制定している安全規格制度はありません。一方で検査機関は以下の認証を要求することが多く、それらが事実上の標準規格として機能しています。

 

UL(アメリカ)

UL(Underwriters Laboratories Inc.)は、1894年にアメリカで設立された歴史ある試験機関です。電気製品を中心に、さまざまな材料・機器の安全性を確認するUL規格を運営しています。認証取得自体は任意ですが、アメリカで流通している多くの電気製品は認証を受けているため、アメリカで製品の販売を行う場合は認証が必須です。

 

CSA(カナダ)

CSA規格(Canadian Standards Association)は、カナダで採用されている電気製品などの安全性を証明する規格です。取得は任意ながら、法令でCSA規格の要求を満たすことを求めているため、事実上カナダ公式の規格と言えます。

 

cUL(カナダ向け)、CSA NRTL(アメリカ向け)

アメリカとカナダ間では「相互承認協定(Mutual Recognition Agreement)」が締結されているため、アメリカでカナダのCSAと同等の認証を受ける、あるいはカナダでアメリカのULと同等の認証を受けることが可能です。ULでCSA規格の認証を受けた場合はcULマーク、CSAでUL規格の認証を受けた場合はCSA NRTLマークが付与されます。

 

ロボットケーブルの規格(欧州)

欧州には電気安全性に関する複数の規格が存在します。その中から代表的な2つの規格をご紹介しましょう。

 

CEマーキング(EU域内)

EU加盟国で製品を流通させる場合、製品がEC指令(EU域内の法令)に適合している必要があります。CEマーキングは、このEC指令に適合している製品に添付することができるマークです。製品ごとに満たすべきEC指令の基準は異なります。

 

TÜV(ドイツ)

TÜVはドイツで採用されている製品安全性に関する規格です。民間企業の「テュフ・ラインランド」によって運営されています。

 

ロボットケーブルの規格(アジア)

アジアにもロボットケーブルに関連した適合規格が存在します。日本と中国の規格をそれぞれご紹介しましょう。

 

電気用品安全法(PSEマーク:日本)

電気用品安全法(PSE法)は、電気用品の安全性確認を目的に2001年4月1日より施行されました。認証を受けた製品にはPSEマークが付与されます。

 

JIS規格・JCS規格(日本)

JIS規格は日本の工業製品に関する国家規格です。電線に関してJISを補完する規格としてJCS規格が制定されています。

 

CCC(中国強制認証:中国)

CCCは中国のWTO加盟に際して導入された製品安全性に関する認証制度です。中国国家標準「GB規格」に適合していると判断されると、CCCマークが製品に付与されます。

 

おわりに

今回は、ロボットケーブルで適合が求められる各国の代表的な規格をご紹介しました。製品を輸出する際、規格の認証に不備があると大きなトラブルになりかねません。それぞれの地域で必要な規格をしっかりと調べておきましょう。

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太陽ケーブルテック株式会社編集部

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