2018.05.21技術資料関連

配線状況による許容電流の低減率

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配電盤でのケーブル使用ケーブルの許容電流は、配線の仕方や周囲の温度に左右されます。許容電流が足りないケーブルに大きな電流を流した場合、発火などのトラブルの原因となるため、注意が必要です。

今回は許容電流の意味と、配線状況による許容電流の低減率についてご紹介します。

許容電流とは?

許容電流とは、ケーブルなどに安全に流せる電流の大きさの上限です。安全電流とも呼ばれます。ケーブルなどの導体に電流を流すと抵抗によって発熱するため、大きな電流を流した場合はケーブルを覆うシースなどが溶融し、発火に至る可能性もあります。ケーブルメーカーは発火や火災事故などのトラブルを防ぐため、各ケーブルの許容電流を公表しています。

 

配線状況による許容電流の低減率

許容電流は配線状況によって異なります。許容電流の低減率に影響を及ぼす要素や許容電流値の補正について見ていきましょう。

 

気中多条布設における許容電流の低減率

気中多条布設時は、ケーブルをケーブルラックにまとめて配線したりすることが多く、1条布設と比較してケーブル1本当たりの許容電流が低下します。これは、ケーブル同士が密接していることで放熱性能が低下するためです。

 

したがって、ラックへのケーブルの多段積みをしないなど、ケーブル間の距離をとって十分に放熱できるようにすることが欠かせません。

 

許容電流の低減率は通電させるケーブル間の距離や、ケーブル配列の段・列の数などによって異なるため、各メーカーが公表している技術資料を確認しましょう。1条布設の許容電流値に低減率をかければ、多条布設における許容電流値を求めることができます。

 

周囲温度補正係数による許容電流値の補正

ケーブルを設置した場所の周囲温度も許容電流に影響します。例えば、夏場や直射日光の当たる場所にケーブルを設置した場合、周囲温度が40度を超えるケースも存在します。このように周囲温度が高ければ許容電流値は低く、逆に温度が低ければ許容電流値は高くなります。

 

そのため、ケーブル選定時には、配線環境で想定される周囲温度による補正係数をかけ、実際の許容電流値を算出しなければなりません。

 

おわりに

許容電流は、ケーブルの配線状況やケーブルを設置した環境などで大きく変動します。許容電流の低減率や周囲温度補正係数を確認して、許容電流値を正確に計算することが大切です。

十分な許容電流を確保できるようにケーブルの配線方法を工夫し、発火や異常発熱などのトラブルを避けましょう。

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